離婚することになって、手続きについて調べていた時に初めて「年金分割」という言葉を知りました。
もともと年金って、よくわからないものでした。
将来お世話になるもので、大事なものだということをなんとなく知っている程度…
ちゃんともらえるんだろうか、年金だけで生活できるんだろうか、と不安は感じていましたが、まあずっと先のことだし、それまでになんとかしよう、とか思っていましたね。
ふと気づくと、もうそんなに先のことでもないというところに来ているわけですが…
離婚して、年金のことも、なんとなくではなく、切実に考えなくてはいけなくなりました。
年金分割とは
結婚していた当時、夫婦が払っていた年金の総額を、決めた割合で分け合うことです。
例えば、夫が厚生年金や共済年金に加入しているサラリーマンで、妻が専業主婦あるいは扶養の範囲で働いているパートだった場合…
離婚すると、夫が将来もらえる年金と、妻が将来もらえる年金に大きな格差が生じてしまう場合があります。
結婚していた時、夫が外でバリバリ働き厚生年金や共済年金の保険料を払うことができていたのは、妻が家事や子育てを主に担当していたおかげともいえるので、将来もらえる年金は、夫婦で平等に分け合えるようにしよう、という制度です。
年金分割には、合意分割と、三号分割があります。
第三号被保険者とは
配偶者が厚生年金や共済年金に加入していて、その扶養家族である場合、年金の保険料を自分は払わなくても、国民年金を将来受け取ることができる。
第三号被保険者であった期間については、合意がなくても、年金分割の請求をすることができます。
私の場合は、三号分割に当てはまる期間もありましたが、結婚していた期間すべてではないので、合意分割をする必要がありました。
こういった場合は、合意分割の手続きをすれば、三号に当てはまる期間については三号分割の手続きもしてもらえるので、二つ手続きをする必要はありません。
年金分割の手続きが完了するまでの期間
離婚後、相手方の委任状を持って、代理人とともに年金分割の手続きに行きました。(年金分割は、離婚後2年以内に手続きをする必要があります)
約40日後に、年金事務所から郵送で「標準報酬改定通知書(厚生年金保険制度)」という書類が送られてきました。
これで、年金分割の手続きが完了したということです。
結婚していた期間に夫婦が支払った年金の50%が、私が払ったこととして年金の計算が行われるようになりました。
年金事務所に問い合わせを
年金分割は、書類の書き方など難しくて、面倒くさそうに思われがちな手続きだと思います。
弁護士を頼まなくては無理なのかな?と思う人も多いかもしれません。
- 相手方が書類を書くのに協力的じゃない。
- 離婚後すぐに引っ越すので二人で年金事務所に行くことができない。
- 分割の割合を50%-50%以外にしたい。
いろんなケースがあると思いますが、年金事務所の人は、いろんなケースがあること、手続きが一般の人にはなじみが薄いものであることを承知して、丁寧に教えてくれるので、心配しないで電話で問い合わせてみるといいです。
相手方から委任状をもらって、自分の実家の親などに代理人になってもらい、自分が手続きをするのが一番ラクかなと思います。
手続きが難しそうだからとあきらめてしまうのは、とてももったいないです。結婚していた期間が長い人はならおさらです。
離婚の手続きの中でも、特に重要ながんばりどころだと思うので、わすれず行ってくださいね。