1年間に2回も引っ越す人ってあまりたくさんはいないとは思います。
離婚していったん実家に帰り、体勢を立て直してから引っ越しをして新たな生活を始める。みたいな例はありますよね。自分がそうなんですが。
あとどういう場合があるだろう…
引っ越してみたら、環境が思っていたのと全然違っていて、やっぱりここじゃだめだ、と思って再度引っ越すというのも、あるかもしれません。
アパートの隣に怖い人が住んでいたとか、夜中の騒音がひどいとか。昼間に1回見に行っただけではわからなかったことが、住んでみてわかった、なんていうケースは割とあるんじゃないかと思います。
そんな、1年間に2回も引っ越しをする場合、郵便物の転送ってどうなるのかなと疑問に思ったので、調べました。
そうしたら、今住んでいるところから引っ越し先への転居届を出すだけでは、不十分だということがわかったんです。
「調べてみてよかった」と思ったので、1年に2回引っ越すときの郵便局への届け出について、気をつけた方がいいことをここに書いておきます。
引越しの際郵便局へ届出とは
引越しをすると、住所が変わったことを、知り合いや、電気や水道の会社など生活に必要なところに、通知しますよね。
でも通知し忘れがあるかもしれませんし、通知するほどではない相手先もあります。
会員登録したけどめったに行かないお店とか、年賀状もここ数年来ていないというような、縁が切れかけている知り合いとか。
こっちから新住所を教えるほどではないけど、もし向こうから郵便物を送ってくるとしたら、新住所に届けてほしい。そういう相手というのもいるものです。
郵便局に届出をすれば、引っ越し前の住所に届いた郵便物やゆうパックを、新住所に転送してもらうことができます。
これを「転居届」といいます。
転送してもらえる期間は、届出から1年間と決まっています。
1年間に2回引っ越す場合
転送してもらえる期間が1年間ということは、1年間の間に2回引っ越す場合は、どうなるんだろうと疑問に思ったんです。
A→B→Cと引っ越しをした場合、1回目の引っ越しではA→Bに転送してもらう届けを出し、2回目の引っ越しではB→Cに転送してもらう届を出せばいいのかな、と思うんですが…
郵便局で聞いてみると、そのように届けを出した場合はこうなるそうです。
Aの転送届を出してから1年間経過すると、Aあての郵便物は転送されなくなるので、BにもCにも届かなくなります。(差出人に返される)
また、A→B→Cと、2回転送される期間は、Cに届くまでに日数が多くかかります。
ですから、2回目の引っ越しの時には、A→C、B→Cの2つの届出をした方がいい、ということなんです。
転居届の手続きの仕方
郵便局に行って手続きする方法
印鑑を持って郵便局に行きましょう。新旧の住所を書く必要があるので、新しい住所を正確に書けるようメモしていきましょう。
印鑑は認印でOKです。
郵送で手続きする方法
郵便局から用紙をもらってきて、家で記入してポストに投函する方法もあります。
上の「郵便局に行って手続きする方法」と、用紙や記入方法は同じです。
備えつけになっていれば黙ってもらってきても大丈夫です。見当たらなければ、窓口で「転居届の用紙をください」と言ってもらいましょう。
あとは家でゆっくり記入し、認印を押して、近くのポストに投函してください。
インターネットで手続きする方法
パソコンやスマホから、インターネットで転居届の手続きをする方法もあります。
「e転居」利用方法
インターネットで転居届ができる日本郵便のシステムを、「e転居」といいます。
私は今回引越しするにあたって、e転居で届出をしてみました。紙に手書きで住所などを書くよりも、パソコンやスマホで入力する方が、ラクだなと思いました。家にいながらにして手続きができますし、郵便番号を入力すると住所の途中まで自動入力されたりするので。
手続きの方法は難しいことはなかったですが、一応ザッと手順を書いておきます。
パソコンで「e転居」により転居の届け出をする方法
必要なもの
・パソコンで受信できるメールアドレス
・携帯電話(携帯電話番号から確認番号入力のための電話をする必要があるため)
サービス内容の説明画面
内容をよく読み、「同意する」にチェックを入れて「次へ進む」をクリックする。
届け出る人の名前等を入力する画面
名前を漢字とカタカナで入力。
メールアドレス(携帯電話のメールアドレスは不可)を入力。
メールが来るので確認し次の手順へ
「「e転居」メールアドレス確認完了のお知らせ」という件名のメールが来るので、内容を確認する。
メールに記載されている「e転居」受付URLをクリックする。
旧住所、新住所などを入力する画面
旧住所を入力
郵便番号を入力し「検索」を押すと町名まで自動入力される。丁や番地、号、建物名、部屋番号などを入力する。
実家など、苗字の違う家に同居している場合は、「〇〇様方」の〇〇にあたる苗字も入力する。
新住所を入力
旧住所と同様に入力する。
事業所の場合
事業所の移転の場合は、事業所名も入力する。
「次へ進む」ボタンをクリック。
入力内容の確認画面
内容を確認して「次へ進む」ボタンをクリック。
転居する人の名前や転居日を入力する画面
転居する人の名前を入力。家族2人なら、2人ぶんを入力する。転居と同時に苗字が変わる場合は、旧姓を入力する欄に入力する。6名まで入力可能。
転居元の住居に、引き続き住む人がいるかどうか、いるとしたらその人数を入力する。
転送開始の希望日を入力する。(転送開始までには、1週間ほどかかる)
「次へ進む」ボタンを押す。
内容確認画面
内容を確認し、「次へ進む」ボタンを押す。
届出人の情報を入力する画面
お届け人(いま入力している人)についての情報を入力する画面。
転居者との続き柄を「本人」「家族」「同居者」の中から選ぶ
届出人の携帯電話番号を入力する。
「次へ進む」をクリックする。
確認番号の画面
6桁の「確認番号」を確認する。
この画面は開いたままにしておきましょう。
確認のための電話をする
先ほど入力した「お届け人の携帯電話番号」から、指定の番号に電話をかける。
ナビダイヤルによる通話で、20秒ごとに10円かかるというアナウンスがある。(間違いなく入力すれば通話は1~2分で終わります)
自動音声の指示にしたがって、6桁の確認番号を入力する。
確認番号を間違いなく入力できると、「申請登録」ボタンを押すように指示が出て電話が切れる。
開いているパソコンの画面で
パソコンの確認番号の画面で、「申請登録」ボタンを押す。
「転居の届け出を承りました」という画面が出て、届け出が完了する。
スマホで「e転居」により転居の届け出をする方法
サービス内容の説明画面
内容をよく読み、「同意する」にチェックを入れて「次へ進む」をタップする。
届出人の名前等を入力する画面
名前を漢字とカタカナで入力。携帯電話番号と、メールアドレス(スマホのメールアドレスで大丈夫でした)を入力。
「確認画面へ進む」をタップ。
入力内容の確認画面
まちがいがないか確認して「次へ進む」をタップ。
メールが送られてくるので確認して次の手順へ
「「e転居」メールアドレス確認完了のお知らせ」という件名のメールが送られてくる。
これに6桁の確認番号が書かれているので確認する。
指定の番号に、先ほど入力した携帯電話番号から発信する。
ナビダイヤルで20秒ごとに10円かかるというアナウンスがある。(間違いなく入力すれば通話は1~2分で終わります)
自動音声の指示に従って、6桁の確認番号を入力する。
確認番号を正しく入力できると、電話が切れる。
先ほどのメール画面に戻り次の手順へ
メールに記載されていた「e転居」転居受付URLをタップする。
旧住所、新住所などを入力する画面
旧住所を入力
郵便番号を入力し「検索」を押すと町名まで自動入力される。丁や番地、号、建物名、部屋番号などを入力する。
実家など、苗字の違う家に同居している場合は、「〇〇様方」の〇〇にあたる苗字も入力する。
新住所を入力
旧住所と同様に入力する。
事業所の場合
事業所の移転の場合は、事業所名も入力する。
「確認画面へ」ボタンをタップ。
入力内容の確認画面
まちがいがないか確認し、大丈夫なら「次へ進む」をタップ。
転居する人の名前等を入力する画面
転居する人の名前を入力。2人家族なら二人分の名前を入力する。
転居元の住居(旧住所)に、引き続き住む人がいるかどうか、いるとしたらその人数を入力する。
転送開始希望日を入力する。(届出てから1週間後から転送可能となる)
「確認画面へ」ボタンをタップ。
入力内容の確認画面
内容を確認し「次へ進む」をタップ
届出人の情報等を入力する画面
届出をする人(いま入力をしている人)の情報を入力する。
名前と、転居者との続き柄(本人、家族、同居者、従業員から選ぶ)
「行政機関や企業から、住所などの変更手続きの案内やその他のお知らせ」「郵便局のサービスに関する情報や生活に役立つ情報」の送付を希望するかどうかのおたずねがあるので、希望しない場合はチェックを外す。
「希望する」にチェックを入れておくと、「行政機関」「保険会社」「通信会社」「カード会社」などからの住所変更手続きのお知らせが郵便局を通じて送られてくる場合があるようです。
「申請登録」のボタンをタップ
「転居の届け出を承りました」という画面が出て、届け出が完了する。
郵便局への転居届ミニ知識
今回調べてみて、わかったことをまとめます。
- 短い期間に引っ越しを繰り返した時は、前の前の住所地から新住所への転送もしてもらえるよう届け出た方がいい。
- 転居届を出してから転送が開始されるまでに1週間ほどかかる。
- 転送期間は1年間だけど、再度届出をすると、その日から1年間転送してもらえる。
- 「転送不要」の記載がある郵便物は転送されない。
- 転送期間が過ぎた後に、旧住所に差し出された郵便物は、差出人に返される。
1年以上、転送してほしい場合は、転送期間が切れるまえに再度届出をすればいいということなど、初めて知りました。
手書きで書くより、パソコンやスマホで入力したいという人などは、「e転居」でサクッと届け出るのもおすすめです。