離婚と引っ越しと子供の転校が同時というと、手続き大変そう、と思われるかもしれません。
そうですね…ちょっと大変でしたね。やっぱり。
パソコンのメモ帳に何度もやることリストを作り直し、紙にも書いて、なんとかだいたいやり遂げることができました。
私の手続きリストを、記録としてここに書いておきたいと思います。
うちの条件はこんな感じでした。
- 協議離婚で、夫は手続きに協力的だった。
- 財産分与、親権、養育費などについての話し合いでは特に争いはなく決めることができた。
- 公正証書で離婚協議書を作成してから私と子供が引っ越し、同時に離婚もする。
- 子供は引っ越し先の公立小学校に転校をする。
引っ越しの日が決まる前にやったこと
まだ引っ越しの日が決まっていなくても、こういった準備はしておきましょう。
引っ越すことが決まったら学校に連絡をする
まだ引っ越しの日が確定していなくても、だいたいの日付がわかった時点で、連絡帳や電話で、担任の先生にお話しておいた方がいいです。
転校するとなると、担任の先生をはじめとして、学校の先生たちにいろいろと手続きをしてもらう必要があります。先生は出張や学校行事の予定で忙しいということもありますし、できるだけ余裕をもって連絡しておいた方がいいです。
私の場合は、引っ越しの3週間前ぐらいに「たぶん○○日あたりに引っ越して転校することになりそうです」ということを、先生に電話で伝えました。
公正証書の作成を依頼する公証役場を探す
インターネット等で公証役場を探し、よさそうなところに電話やメールで問い合わせをしましょう。
公正証書は離婚前でも後でも作成することができますが、離婚して引っ越しをした後、相手方と連絡が取りにくくなったりすると焦りますので、離婚前に作成しておいた方が安心かなと思います。
荷造りをする
今すぐ使わないものから順に、荷造りをしていきましょう。
- 不用品を売る
- 引っ越し先に持っていくものを荷造りする
印鑑を作る
苗字が変わる場合は、印鑑を作っておきましょう。彫ってもらう場合、できあがるまでに日数がかかるので、早めに作るといいです。
クレジットカードを作る
離婚後には作りにくくなる可能性があるので、作っておきます。
各種契約の解約や名義変更
夫の名義になっているもので、離婚後に必要ないものがあれば解約し、自分が持っていくものがある場合は、自分の名義に変更しましょう。
- 保険
- 車の保険
- インターネット
- 固定電話
- スマホや携帯電話
電話の加入権、車や家などの財産で、夫名義になっているものを自分が持つ場合は、これも名義変更をしましょう。
夫本人が解約や名義変更の申し込みをしなくてはいけないことが多いですが、委任状を書いてもらって自分が手続きをできる場合もあります。
名義変更とかほんとにめんどくさいところもあります。特に保険関係。
でもしょうがないので、心を無にして、リストを作り、ネットで調べ、連絡先の電話番号をリストに書き込み、どんどん電話で問い合わせをしていきましょう。
苗字が変わる場合は、離婚前にはできず、戸籍謄本を添付しなければならないということが多いです。離婚後に戸籍の手続きが終わってから、名前の変更の手続きをすることになります。
引っ越し業者に見積もりを依頼
料金をおさえたい場合は、3社くらいに見積もりを依頼して、料金や、対応がよさそうかどうかをチェックしましょう。
年金分割について問い合わせをする
離婚後2か月以内に年金分割の手続きをしなければなりません。
離婚後に夫婦そろって年金事務所に行くことができれば一番いいのですが、離婚と同時に遠くに引っ越すなどの場合、1人で手続きをするために何が必要なのかを、年金事務所に電話で聞きました。
年金分割の申請書や委任状など、いろいろ書くことがあって、難しいんです。
電話で問い合わせをすると、必要書類や申請書の書き方を詳しく書いて郵送で送ってもらえました。どこに何を書くのかを、すべてこまかくふせんやえんぴつで書いてくれていたので、とても助かりました。
離婚して年金分割をする、というのはほとんどの人にとって初めての経験ですし、わかりにくい手続きでもあるので、わからないことは率直に聞いて進めるといいと思います。
引っ越しの日が決まってからやったこと
引っ越しの日が決まったら、こんなことをやっていきましょう。
転校先の学校に電話をする
うちの場合は、転校前の小学校の教頭先生が、転校先の小学校に電話をしてくださっていました。そのため、私が小学校に電話をしたときには、一から説明する必要がなくて、とてもありがたかったです。
まだ小学校から連絡が行っていない場合は、こんな風にお話したらいいのではないかと思います。
するとおそらく教頭先生に電話を取り次いでもらえると思います。子供の名前、学年、引っ越し先の住所、親の名前、いつから転校先の学校に通いたいのかといったことを聞かれて答えることになるはずです。
離婚で苗字が変わる場合は、転校して自己紹介などした後にすぐ苗字が変わるというのもお子さんが気の毒ですので、離婚届を出すのがまだだとしても、転校時には変わった後の苗字を名乗るようにした方がいいと思います。
そういう事情がある場合、転校先の先生にお話ししておきましょう。
それから、給食がある学校で必ず聞かれるのが、食物アレルギーがあるかどうか、ということです。
他にも、学校生活をするうえで配慮してもらう必要があることについては、遠慮なく早い段階で転校先の学校の先生にお話しした方がいいと思います。
そして「何月何日の、何時に、何を持って登校したらいいのか」ということを、確認しておきましょう。
うちの場合は、
- 今までの学校で使っていたランドセル
- 今までの学校で使っていた教科書、ノート、文房具など
- 上履き
- 給食で使うはし
- 今までの学校で使っていた体育着
- コップとはぶらし
初日から使うものとして、これらを持ってくるように言われました。
お道具箱、掃除用のエプロン、縄跳び、習字の道具、絵具セット、リコーダーなどは、その後少しずつ学校に持っていくようにしました。
体育着等は、当面は今までの学校のものを着て、次に買い替える際に、転校先の学校のものを買えばいいと言われるところが多いと思います。
クラスメイトに渡すお別れの品を買いに行く
ちょっとした文房具などを、クラスメイトに渡すとしたら、早めに買いにいきましょう。30人のクラスなら30個、必要になります。数がそろわなくて注文する必要があるかもしれませんので、早めに。
三色ボールペンやシャープペンシルなど、値段は一人あたり200円から300円ぐらいでいいんじゃないでしょうか。
固定電話とインターネットの引っ越しの手配
これ、早めに連絡した方がいいです。
引っ越し先で工事が必要な場合は、思いがけないほど期間がかかることがあります。
固定電話やインターネットがつながらない期間があってもかまわない、という方であればいいんですが、できれば1日も間をあけずにインターネットを使えるようにしたいと思うなら、早め、早めに手配をしましょう。
引っ越し業者の手配をする
引っ越しの日が決まったら、見積もりをしてよさそうだと思った引っ越し業者に、申込みをします。
荷造りはどれぐらいやってもらえるのか、料金によって違いますので、確認しておきましょう。
公正証書作成、荷造りを進める
公正証書は、一度公証役場に出向いて相談する場合と、メールや電話のやり取りだけで進める場合があります。公正証書の案文ができあがったら、公証役場に夫婦そろって行ける日を予約し、役場に出向きます。
荷造りや不用品の処分もすすめましょう。
離婚届の証人になってくれる人を探す
協議離婚の場合、成人2人の証人が必要です。離婚届に、証人の名前や住所、本籍などを書く欄があるんです。
これを書いてくれる人を探しましょう。
離婚について何か責任を負わせるわけではなく、形式的な証人です。うちは実家の両親に頼みました。
離婚届を書く
離婚届というのは、気軽に短時間でサッと書けるものではないです。
間違いのないよう、丁寧に書く必要がありますので、しっかり時間を確保して、確認しながら書いた方がいいです。特に引っ越し後に離れた土地で届を出す場合は、相手方が書く部分に間違いがないようにしましょう。
協議離婚の場合は証人の欄を、証人2人に書いてもらいましょう。
健康保険資格喪失証明書の手配
夫の扶養家族になっていて、夫の会社等の健康保険に入っている場合、その資格を失うことを証明する書類をもらう必要があります。
これがないと、離婚、引っ越しの後で、自分と子供の保険証を作ることができないのです。
これ重要度がかなり高いです。なのに、なかなか送ってもらえずトラブルになることが多いのだそうです。
保険証ってすぐに欲しいですよね。特に子供の保険証がない(手続き後に還付してもらえるため無保険にはならないとしても)という期間は、できるだけない方がいいです。
夫が手続きに協力的でない場合は、自分で夫の会社に電話をしてみるのも一つの手です。離婚する日付で健康保険資格喪失証明書を作成し送ってもらえるよう頼んでみましょう。
転出届など
引っ越しの日が確定したら、市区町村役場に行って転出届を出します。
転出届を出しに行ったとき、「家族の一部だけの転出で子供がいる」ということでだいたい察してもらえるのか、こちらからわざわざ「離婚するんですが…」などと言わなくても、その他の手続きも案内してもらえました。
その他の手続きというのは…
まず、児童手当受給事由消滅届というものがあります。
子供の父親が現在児童手当を受給していて、離婚後に子供を扶養するのが母親になる場合。父親が扶養しなくなることを届け出て、父親に支払われる児童手当をストップさせます。この時もらえる書類を、引っ越し先の役所に提出し、母親がそこで児童手当をもらう手続きをします。
子供の医療費が無料になっている自治体では、転出によってその権利を失う手続きをします。
転出届を出した窓口で、「次は○○窓口に行ってこれを出してください」と言われるので、そのとおりに進めていけば大丈夫です。
持っていくもの
- 自分の印鑑
- 自分の身分証明書(運転免許証、パスポートなど)
- 国民健康保険、国民年金に加入している人は、保険証や年金手帳
- マイナンバーカードを作っている場合はマイナンバーカード
児童手当受給事由消滅届を出すための夫の委任状も、いちおう持っていきましたが、提出は求められませんでした。
また、役所に行ったついでに取っておくといいものとして
- 夫の印鑑証明書
- 夫の住民票
- 夫の戸籍謄本(本籍地の場合)
- 自分の納税証明書(非課税証明書)
後で使うぶんも取っておくといいと思います。
郵便局に転送届を出す
ギリギリだと、転送されない期間ができてしまいますので、引っ越しの日が決まったら早めに届けを出しましょう。
子供の学校に挨拶と転校のための手続きに行く
最後の登校日に、親が学校に行く必要があります。
電話でサラッとあいさつして終わりにすることはできないんです。なぜかというと、学校に支払い済みのお金の清算があるからです。
そして学校からの「在学証明書」と「教科書給与証明書」をもらう必要があります。「教科書給与証明書」は、直接、転校先の学校に送ってくださる場合もあるようです。
これをもらわないと、転校先での手続きができません。
学校で使っていた氏名印ももらえます。苗字が変わらない場合は、これも転校先の学校に提出して引き続き転校先で先生が使うことになります。
最後の登校日に親が出向く時に、クラスのみんなにちょっとしたお別れの品を用意して持っていくのもいいと思います。(お別れ会を催してくれる場合は、その日に持っていくのもいいと思います)
子供が学校に忘れ物をしていないか、最後に教室にチェックに行くことをおすすめします。
うちの子は引っ越した後で「絵具セット」を学校に忘れていたことがわかり、友達に頼んで(夫が残っている)家に届けてもらい、夫に引っ越し先に送ってもらうということになりました。
ただでさえやらなくてはいけないことが多いのに、わが家の失敗談のように、手間を増やさないようにしてくださいね。
お世話になった人へあいさつ
子供が特にお世話になったお家に挨拶に行くのもいいと思います。
あまりかしこまらないちょっとしたお菓子などを持って子供と一緒にあいさつにいきます。子供は特に仲のよかった子に、ミサンガとか、ストラップとか、身に着けるものをプレゼントしていました。
涙、涙となる可能性大なので、ハンカチやティッシュを持っていった方がいいかもしれません。
引っ越しの日にやったこと
引っ越す。
夫と、住み慣れた家と、お別れ。
当面使うものから少しずつ荷解きをする。
とりあえず、食べて、寝る。
離婚の日にやったこと
引っ越しの翌日から、怒涛の手続きが始まります。
何はともあれ、転入届、そして離婚届です。
市区町村役場に行き、転入届は市民課、離婚届は戸籍課などといった窓口で提出しますが、どちらを先にするとしても、「転入届と離婚届を今日出したいのですが」と、両方の届出をすることを最初に言った方がいいです。
- 転入届
- 離婚届
- 氏を改める届
これをまず一日で手続きしました。
持っていくもの
- 転出証明書(前に住んでいた自治体で、転出届を出した時にもらったもの)
- 記入した離婚届
- 身分証明書(運転免許証やパスポート)
- 離婚届に押したのと同じ印鑑
他に、戸籍謄本、住民票などを取るのにお金が必要になることがありますので、お金も持っていきましょう。
離婚後にやったこと
その後もまだまだ手続きがあります。
子供の学校へ行く
新しい学校へ通う日の初日に、子供と一緒に学校へ行きます。
校長室に通され、校長先生、教頭先生、そして担任の先生にご挨拶をします。
これからする手続き、学校生活のために用意するものなどの説明を受けます。
教育委員会に自分で行って、在学証明書を教育委員会に提出し、入学通知書を発行してもらい、転校先の学校に持っていく必要がある場合も。
うちの場合は、前の学校と転校する学校、そして教育委員会が連絡を取り合って、手続きをしてくださったようで、在学証明書を新しい学校に提出するだけで済みました。
転校することがわかった時点でいまいる学校と、転校先の学校に電話をして、指示をあおぐのがいいと思います。
健康保険・年金・児童手当・児童扶養手当など
数日後にもう一度市役所に行き、次の手続きをしました。
- 国民健康保険に加入
- 子供の健康保険証ももらう
- 年金(3号から1号へ等)
- 児童手当
- マイナンバーカードの住所変更(作った場合)
- 印鑑登録をする場合はこれも行う
保険証が手に入ると、ほっと一息ですね。
持っていくもの
- マイナンバーカード(作った場合)
- 年金手帳
- 認印
- 銀行などの通帳
- 印鑑登録をする場合は実印
- 身分証明書(運転免許証やパスポートなど)
児童手当を振り込んでもらう銀行等の通帳を持っていきましょう。口座番号だけわかればいいかと思うかもしれませんが、通帳のコピーが必要と言われる可能性がありますので、通帳を持っていった方がいいです。
他に、戸籍謄本、住民票などを取るのにお金が必要になることがありますので、お金も持っていきましょう。
また日をあらためて、この手続きをしました。
- 児童扶養手当受給のための手続き
担当の方が聞き取りをし、詳しく教えてくれながらの手続きとなります。
自分や子供の住所や年齢、職業、月収、学年。他の同居する人がいる場合は(世帯が別だとしても)その人たちの年齢や職業、月収などを申請書に書きます。
私は離婚の理由、現在の困窮の度合いなども聞かれました。
非課税証明書をもらってきていたので、これを提出しました。
年金分割の手続き
あらかじめ記入しておいた申請書、委任状を持って、夫の代理人である実家の父と一緒に、年金事務所に行きました。
元夫婦2人そろって行けない場合は、委任状を持って代理人が行く必要があるんです。
持っていくもの
- 年金手帳
- 身分証明書(手続きに行く2人の身分証明書)
- 戸籍謄本(夫と子供の戸籍のものと、私の戸籍のもの)
- 申請書
- 委任状
- 認印(手続きに行く2人分)
1人で行く場合は、年金分割の割合を決めた公正証書や、家庭裁判所の調停調書・審判書等を持っていく必要があります。
免許証の住所変更
免許証は、身分証明書にもなるものなので、早めに手続きをした方がいいです。
新しい住所の住民票を取れるようになったら、できるだけ早く免許証の住所変更をしに行きましょう。
子供の戸籍に関する手続き
離婚前に夫が世帯主であった場合、離婚しただけでは、たとえ母親が親権者であったとしても、子供の籍は夫の戸籍に残っています。
これを、母親の戸籍に移動させる手続きをします。
家庭裁判所の審判が必要ですが、郵送でもできますし、難しいことはありませんでした。
各種住所変更手続き
免許証以外の住所変更も早めにすませておきましょう。
- 保険
- スマホ
- 生協
- 銀行やゆうちょの口座
- クレジットカード
などが優先度が高いでしょうか。
いまはネットで住所変更の手続きができるものも多く、ラクでいいですね。生協は郵送でちょっとめんどくさかったです。
車の住所変更
これはまだやってません。元夫から私へ、名義変更だけは離婚前にしてあります。
さいごに
長くなりましたが、私が離婚した時に作ってチェックしながら進めていった「やることリスト」はこんな感じでした。
- やることリストを作り、計画を立てて行動する
- 期日が決まっていて必ずやらなくてはいけないことが優先
- 同じところで手続きできることはなるべくまとめる
- 必要書類や書類の書き方に不備があって二度手間にならないよう、よく調べる
こんなことに気をつけて、やることリストを自分で書いてチェックしながら進めると、いつかは「手続きだいたい終わったかな」と思える時がきます。その時の達成感は、なかなかのものですよ。
がんばりましょう。応援しています。