離婚、引っ越し、子供の転校、そして職探し、そして親の介護もたぶんもうすぐ始まる。
なんというか、いろんなことが、一気に押し寄せている今日この頃です。
私たいへんなんですー。
というつもりはなくて。ひたすら、今までの自分の甘さを恥じるばかりです。
離婚というのは、つらく悲しい経験なんだろうなと思っていました。いくら気丈にふるまっても、子供の前では笑顔でいても、夜は一人涙を流すものなんじゃないだろうかと。
でも実際、私はほとんど泣きませんでした。
涙をこらえていたとか、無理をして気丈にふるまっていたつもりもありません。
ただ、たくさんの手続きをする必要があったので、淡々と、事務的にこなしていこうと決めて実行しました。
その手続きも、だいたい終わりました。
ほっとしたのか、最近になって妙に涙もろくてこまります。
今日も両親と子供と私と、4人で朝ごはんを食べていた時のこと。
テレビがついてました。「わろてんか」っていうんですか、朝のNHKのドラマをやっていて。
別によく観ているわけではないんです。ストーリーもよく知りません。
でも、仏壇のある部屋で、松坂桃李のゴーストが出てきますよね。あのシーンを見たら、全然関係ないんですが、一人でごはんを食べている元夫の姿が脳裏に浮かび、ぶわっと涙が出てきました。
両親は見て見ぬふりをしていましたが、びっくりしたでしょうね。
子供は、小声で、「なんで泣いてるの?」と何度も聞いてきましたが、返事ができませんでした。急いで、泣きながらごはんをすませて、居間の隣にある、自分の部屋として使わせてもらっている和室(=仏間)に行きました。
そしてこれを書いている時も、また涙がどんどん出てきてます。やだやだ。
で、泣きながらパソコン入力している私の横で、子供が学校の宿題をやっています。(土曜日です)
「なんで泣いてるの?」とまた、何回も小声で聞いてきますが、答えたくありません。
なぜかというと、3メートル先には、居間に座って針仕事をしている母がいるんです。両親は、私の元夫のことを非常に嫌っています。
実家は4LDKの一戸建てですが、私が使わせてもらっている部屋は、居間の隣の和室です。
この部屋に、両親が毎日ごはんをおそなえして拝む仏壇があります。
居間との間にある戸を閉めることもできますが、和室には暖房がないので、閉めると寒いんです。
それでも、閉めたいときってありますよね。
閉めていると、母が開けます。「寒いから開けておきなさい」と言って開けてくれるんですが、たぶん、閉めて何をしてるかわからないというのが、気に入らないというのもあると思います。
両親にとって大事な仏壇の部屋なので、この部屋でだらしなくすごしたり、勝手なことをしてほしくないというのもきっとあるでしょう。
それで、今も、母は居間で針仕事をしています。
母が座っている場所は、私と子供との会話は全部聞こえるポジションです。針仕事をしているので、何時間座っていても不自然ではないわけですよね。
今日以外にも、居間にはたいてい、父母がいます。
小さい声で、いつも話をしています。テレビをつけていることも多いです。
私がパソコンで仕事をしている時に、背後で洗濯ものを干したり、取り込んだりしています。
盗み見られていると思うわけではありませんが…
最近、居間の方から画面が見えない位置にパソコンの置き場所を変えました。
今まで手続きのためにあちこちに電話をしたり、電話が来たりしていました。夫に電話をしなければいけないこともあるんですが、それを全部両親が聞いていました。
ちょっとでも、手違いがあったり、話が難航しているようだと思えば、電話を切った後、心配してくれているんだとは思いますが、いろいろ聞いてきます。
それが、申し訳ないんだけど、とてもいやです。
子供との会話もいつもいつも、小声です。
何をしているのか、何を話しているのか、何を食べているのか、いつも両親に様子をうかがわれているような気がします。
たまにはボーッとしたいです。昼寝もしたいです。
たまにはご飯作りをさぼって、コンビニで気楽に好きなものを買って食べたいです。
休みたくても、家事をしているとき以外はいつもパソコンに向かって、仕事をしているふりをしています。
子供がお腹が痛いといっています。私もお腹の調子が悪い。たぶん、朝、母が用意してくれたヨーグルトが古かったんだと思います。
食べたくないものがあって残すと、母はとても気にするんです。口に合わなかったのか、何回も聞かれます。
後々まで、例えばトマトだったらトマトにはどんな栄養があるのか、母が同じことを何度も何度も言ってきます。
冬は身体が冷えるから、トマトは食べたくないんです。
賞味期限が切れたものだって、食べたくないです。
世話になっているので、文句はいえないです。
寒さや飢えに苦しまずにいられるのは、両親のおかげだとわかっていますし、感謝しています。
明日、子供と二人で車で出かけたいと思っていたんです。学校で使うものを買って、その後ラーメンでも食べようかと話していました。
でも、両親が一緒に行くと言っています。
心配だから、と。
ふう。
この前までの生活は、いろいろ破綻はしていたけど、自由だったんだなとわかりました。