離婚して、高齢の両親が住む実家に引っ越してきました。
両親は二人とも持病がありながらも、自分たちだけで生活してきました。
家の中は、散らかっているということはなく、高齢者の家にしてはかなりきちんとしている方だと思います。時々車で買い物に行き、三度の食事もちゃんと作って食べていました。
秩序を保って穏やかに暮らしていた両親のところへ、離婚で情緒不安定になっているムスメと、ぶっきらぼうな男の子が、あわただしく引っ越してきたわけです。
お年寄りにとって、それはそれはストレスだろうと思います。
でも、温かく迎えてくれて、何くれと世話を焼いてくれて、そして疲れてしまっています。
申し訳ない…
いろいろと手続きに走り回った一週間がすぎ、荷物は全然片付いていないものの、とりあえず寝起きして仕事をする場所は確保しました。
子供も元気に学校に通い、友達もできたと言っています。
私はパソコンで仕事を再開しつつ、できるだけ家事を手伝うようにしていますが、ちょっと困ったことがあるんです。
それは、賞味期限切れの食品が、たくさん冷蔵庫や台所の棚に入っているということです。
半分だけ切って使った生の鶏肉が、冷蔵庫の保存容器に入っていて、いつのものかわからない…
乾麺をゆでようと思ったら、先の方の色が変わっていて、よく見たら1年半前に賞味期限が切れているものだった…
母が、好きなおかずを、ちょっとだけお皿に残している。それを何回も温めなおしたものが、毎回食卓に出てくる…
さすがにやばいと思うことも多いんですが、むやみに捨てることができないんですよね。たぶん捨てると、母は悲しむか怒るかすると思うんです。
お皿に料理を残さず、食べきればいいと思うんですが、なぜかほんの少し残すんです。
たぶん、「朝ごはんを少し残しておいてお昼のおかずにする」「料理したくない時に、おかずの残り物があればご飯を食べられる」
そんな生活の知恵みたいなものなんでしょうね。何も食べるものがない、という状況にならないように、無意識にちょっとだけ残す習慣がついた。そんな感じなのかな~と思ってみています。
老夫婦の世帯にしては片付いている両親の家ですが、冷蔵庫の中は割と乱雑です。なんでもただ突っ込んであるだけのように見えます。
奥に何が入っているのか、母ももう忘れているし、私だってできることなら、知りたくもなければ見たくもない…
そんな状態です。
賞味期限が切れているものを見つけると(というか、切れているものの方がずっと多いんですが)、やんわりと母に「このちくわ、賞味期限1か月も過ぎてるから、もう捨てた方がいいよねえ」と聞いてみるんですが、なんと「えっ。まだ大丈夫じゃない?」という答えが返ってきてしまったりして、困ったなと…
まあ保存料のおかげで、見た目は買った時とほとんど変わらないですし、もしかすると食べたって大丈夫なのかもしれませんけど…(いや、ダメだよね)
そういう時は、こっそり捨てます。
紙などに包んで見えないようにして捨てます。でも、覚えていたりするんですよね。
「ちくわあったはずなのに…」と延々と探していたりします。覚えてんのかい、と。
そして口には出さないけど、私が捨てたんじゃないかと疑ってます。「あれー?確かにここに入ってたはずなのに。ちくわ、どこに隠れた?」とか私に聞こえるように言いながら、ちくわを探す母。
そのくせ、私が料理したものは、案外すぐ捨てるんですよね(笑) 「これおとといのカレーだからダメだ!」と、そういう時はやけにきっぱりと(笑)
自分が作った料理は、ちょっとだけ残します。最後の一口を食べ残す法則です。
作った料理をちょっとだけ残す→次の食卓にあたためなおして出す→もともとちょっとしか残っていないので「最後の一口を食べ残す法則」が発動し、やっぱりそのまま残す→次の食卓に…無限ループ。
そういう、ちょっとだけ食べ物が残っているお皿にラップをかけたものが、冷蔵庫にたくさんあるんですよね。
困った。
それにしても今まで父母は、よくお腹をこわしたりせずに2人で暮らしてきたものだなと…
子供がお腹を壊す前に、冷蔵庫の整理をしたいのですが、まだまだ母が、出戻りムスメに冷蔵庫そして台所の支配権を明け渡す気はなさそうなので、勝手に処分してしまうわけにもいかず…
でもほんと、やばいです。高齢者の冷蔵庫。