離婚せずにいられない理由があって別れたわけですが、それでも、後悔は尽きません。
お金のこと、子供のこと、そして老後のことなど、もし離婚していなかったとしたら…と今でも思ってしまうことについて、書いてみたいと思います。
お金に関する後悔
うちの場合は、離婚する前も生活が苦しかったせいもあって、離婚して特に生活レベルが下がったということはないんです。
離婚前と同じようなものを食べて、同じように日用品や服などを買っています。
子供にも、特に本人がやりたがっていることだけですが、習い事をさせています。
化粧品に使うお金も、美容院に行く頻度も離婚前と離婚後とで比べると、同じぐらい。
離婚後でもお金に余裕があるという意味ではなく、離婚する前も節約生活だったので、その当時と同じぐらいということです。
でも夫婦2人の収入で生活していた頃とは、気持ち的に全然違います。お金に関する不安は大きいです。
毎月の生活費は、仕事の収入や児童扶養手当、養育費でまかなえますが、生活をしていると、臨時の出費がちょくちょく発生するんです。
特に子供関係の出費が思ったより多いなと思っています。
ただでさえ子供には、親の離婚で負担をかけているので、勉強や部活で不便な思いはさせたくないという思いは強いです。
でもやはり経済的に、やりたいことをなんでもやらせてあげるというのは、無理です。
どうしてもやりたいこと、必要なことに的を絞って、子育てや教育のお金を工面してやるという感じになります。
お金に関する後悔
- もっと多く貯金をしておけばよかった。
- 収入をもっと多く得られる仕事に就いていればよかった。
子育てに関する後悔
上に書いたお金のこともそうですが、以前は親2人で子育てをしていたのが、1人になったことで、いろいろと行き届かないことが出てきます。
例えば、仕事で忙しいため学校行事などに顔を出せないことが多いです。
部活や習い事で送り迎えが必要な時に、仕事で行けない、ということもあります。
そういう場合は、子供が一人で行ける場合は行かせ、他の方に頼める場合は頼むことになります。
それが無理な場合は、その日は部活や習い事の活動をお休みさせてもらわなければなりません。チームで行うスポーツや吹奏楽などの場合、参加できないと迷惑がかかることもあります。
最悪の場合は、部活や習い事を辞めざるをえない場合もあるでしょう。
試合や競技会があっても、土日が仕事だったりするとなかなか応援に行けないというのも、つらいところです。
割り切るしかないですが。
一緒にいられる時間が少なく、子供だけで留守番をする日が多くなることも、心配な点のひとつです。
両親がいる家庭なら、親が土日に仕事をしていても、どちらか一方は家にいるとか、留守番になるとしても月2~3回、半日だけとかで、その時の対策を取ればいいと思うんですが、片親で仕事で忙しく、毎週1~2回、場合によってはもっと、子供だけで家で過ごさせる日があるというのは、やはり心配です。
子育てに関する後悔
- 子供に負担をかけているな、といつもすまなく思っています。
老後の不安に関する後悔
年金分割をしましたが、老後に夫婦でもらえたはずの年金の半分ぐらいしかもらえないことになります。いったいいくらもらえるんでしょうね。おそらくびっくりするぐらい少ないのでしょうね。調べるのも怖いぐらいですが、そのうち調べないと。
離婚して、もと住んでいた家は売られて、今はだれか知らない人が住んでいます。子供が生まれ育った家に…
これから私が家やマンションを買うということは、おそらくないでしょう。
賃貸マンションやアパートを、一人でいつまで借りることができるでしょうか。もしかすると公営住宅などで暮らすようになるのかもしれません。
今は仕事をしていますが、怪我や病気で働けなくなったらどうなるのだろう、という不安があります。
「下流老人」という言葉を目にします。他人事ではないです。
孤独死された方の話を読んだり聞いたりしても、私もそうなるのだろうか、と思ってしまいますね。
老後の不安に関する後悔
- お金、生活、健康…不安は尽きません。
介護の不安に関する後悔
時間も体力も、そして気力も使う介護。
親とはいえ、高齢になると性格も変わってしまうことがあり、精神的につらいことも多いです。
介護の不安に関する後悔
- 夫婦で相談して協力して介護をできる人が、本当にうらやましいなと思います。
離婚して後悔していること
離婚して心機一転、前向きに暮らしてはいますが、それでも、もしも離婚していなければなかったはずの不安や苦労、そして子供への負担のことを考えてしまうことも多いです。
離婚しなければ夫婦二人で分担して行うことを、一人でやらなければならい、ということが、離婚前に思っていたよりも実際はずっと大変なんだなと気づきました。
将来への不安もとても大きいです。
「だから離婚しなければよかった」
と思っているわけではないんです。
うちの場合は、離婚しようかどうしようか迷う、という余地はありませんでした。
離婚しないという選択肢がない状況だったので、後悔したところでなんにもならないのですが。
それに、離婚した後の生活は、楽ではありませんが、それなりに充実しています。
離婚の原因となったゴタゴタから解放されて、ようやく子供と一緒にちゃんと暮らせるようになったことがうれしいです。
だから後悔しているとしたら、離婚したことそのものに対してというより「もっと準備して離婚したらよかったな」という後悔といえるのかもしれません。
離婚したら、思っていたより大変だったことがたくさんありましたが、それでも、私でもなんとか生活できています。
まだ迷う余地があり「離婚したらどうなるのかな」と思っている方がもしこれを読んでくれているとしたら、何かのヒントになればうれしいです。
とにかく…
離婚するかも、と思ったら、お金貯めてください。収入増やしてください。
と言いたいです。