夫婦関係を続けていく中で、常に順風満帆と言う人は珍しいでしょう。
多かれ少なかれ、小さな衝突を繰り返しているのが普通だと思います。
ですが、そこは元は他人の二人が同じ家の中で生活しているので仕方のないことです。
そこから、お互いが少しずつ相手に譲りつつ相手にも譲ってもらうということを重ねて、段々と夫婦関係における尊敬やお互いを尊重する気持ちが生まれてくるのです。
その中で、家族での楽しい思い出を少しずつ積み重ねていきながら相手への愛着も深くなっていくのでしょう。
ですが、相手の態度にどうしても許せないことや我慢できないこと、相手によって深く傷つけられたりすると、その関係は少しずつ冷めていきます。
「こんなことで、我慢が出来ないと思う事は私のわがままなのかな。私の人生はこうやって終わっていくのかな。子供はこの家庭で本当に幸せに暮らしていけるのかな。」という考えが頭をよぎることもあるでしょう。
そんな気持ちが、1週間たっても2週間たっても消えないようなら、一度立ち止まって考えてみるのもひとつですね。
そこで今回は、離婚という文字が自分の頭に浮かんだら誰に相談できるのか? を考えてみましょう。
家族や友人
離婚や人間関係などのプライベートな部分はなかなか他人には話しづらいものです。
そんな時に信頼できる家族が居れば、一番身近であなたの味方として、信頼できる相談相手になってくれることでしょう。
ただ、家族と言っても親なのか兄弟姉妹なのかでは微妙に反応が違う気がします。
親であれば、子供の幸せを一番に考えるのは当然ですが、幸せの価値観が違う可能性が高いからです。
「子供の事を考えて」「一時的な事だから乗り越えられるはず」という返答が帰ってきたらさらに追い込まれてしまう可能性もあります。
相談するときには漠然とした不安を抱えているだけではなく、何か具体的な事象について相談した方がいいかもしれません。
その点兄弟姉妹や友人であれば、年が近いこともあり身近な相談相手として最適ですね。
注意したいのは、親身になり過ぎて冷静な判断が下せないという事があります。
兄弟姉妹や友人であるあなたを思うあまり感情的になり過ぎて、早まった結果を促してしまう可能性もあるので注意が必要です。
行政機関
DVやモラハラ、生活費を渡してくれない等の具体的な事象が生じている場合は、行政機関にも相談窓口があります。
暴力と言っても肉体的な暴力だけではなく、人格を否定されたり、行動を監視されたり、性行為を強要されたり、脅迫めいた言葉を言われたり、と言ったことも全て暴力行為に含まれます。
こんな些細なことでと思わずにまずは相談してみるのがいいかもしれません。
(配偶者暴力相談支援センター)
また、具体的な事象がないけどなんとなく夫婦生活を続けていく中で不安を感じる、というような場合にいきなり相談窓口に行くのはためらわれる場合は電話でも相談出来ます。
(厚労省電話相談や厚労省SNS相談)
離婚カウンセラー
離婚を考えた時に真っ先に思いつく相談先は、家族や友人と言う方が多いのではないでしょうか。
身近な相手にまずは聞いてほしいと思う気持ちはわかりますが、注意したい点としては離婚に関しての知識が余りないことがあります。
離婚しそうなカップルや、離婚されそうなカップルと多く対峙して問題を解決してきた経験のある、離婚カウンセラーという相談先があります。
下でご紹介する弁護士は離婚を決めた時には自分に有利に事を進めるために具体的な相談をするのには適していますが、離婚カウンセラーでは、まだ離婚を決めたわけではないけど夫婦関係を続けていくのに不安がある方や、相手から離婚を切り出されたが離婚したくない方などが相談しやすい機関と言えそうです。
カウンセリングは場所によって料金の幅がありますが、中にはNPO法人で無料でカウンセリングをしてくれる機関もありますので内容によって選択するのがいいでしょう。
探偵
配偶者の行動に不審な点を感じているようでしたら、探偵と言う手もあります。
配偶者が不貞行為を働いているのであれば、将来離婚するにしても夫婦関係を修復すると決めても、証拠を掴んでおくという事はとても大事なことです。
離婚するのであればもちろん証拠があれば、慰謝料やその後の養育費なども自分に有利に働きます。
また、夫婦関係を修復すると決めても、一度相手にきちんと謝罪してもらい、しっかりと反省しているということを態度で見せてもらう必要があるからです。
うやむやな状態では例え修復したとしてもいつまでも相手に対して疑心暗鬼になり、本当に心穏やかな生活は戻ってきません。
弁護士
「そこまで大事に考えていない」「料金が不安」といった点で、いざ相談するのはなかなか勇気がいることです。
ですが、最近では初回の相談料は無料と言った弁護士事務所もありますし、行政機関で無料相談を行っている弁護士もいます。
最初は無料の法テラスで相談してから、専門の弁護士を紹介してもらうこともできます。
自分の置かれている立場をまず相談して、今後の人生において何が必要なのかを整理してもらい、本当に弁護士が必要なのかどうかをそこで判断するのも一つでしょう。
まとめ
今回は離婚という文字が頭をよぎった時に相談する相手について考えてみました。
選択肢は意外にありますし、電話なら直接行く時間が取れない方でも気軽に相談出来ますし、SNS相談などは時間なども気にせずに家族が寝た後で見つからないように相談することも可能ですね。
それぞれに相談するべきタイミングや内容が変わってくると思いますので、自分の状況と照らし合わせて相談相手を考えてみましょう。