部屋探しをしていて、賃貸契約の家賃保証会社の審査を3件受けました。
たいていの人は3件も受けません。
1件目で決まる人が多いからです。
つまりですね、3件受けたということは、2件落ちたということなんです。
わたくし、家賃保証会社の審査を受けること(そして落ちること)に関してはちょっとした経験者といえるはず。
3件もの保証会社の審査を受けた私にしか書けない記事があるはず…!
ということで、今日は、家賃保証会社の審査について、私が知ったことをくわしく書いてみることにします。
とくに、保証会社からの電話確認について、心配している人が多いんじゃないかとおもいます。
電話で何を聞かれたのか、お教えしましょう。とくに、必ず聞かれるあの質問、答え方を考えておいた方がいいですよ。
もくじ
不動産賃貸契約の保証会社とは
一昔前までは、賃貸アパートやマンション、一戸建ての借家を借りる際には、連帯保証人をつけるのが当たり前でした。
連帯保証人は、家賃等について、契約者本人と同等の責任を負います。
連帯保証人は、どんな人でもいいというわけではなく、
- 実の親など肉親である
- 持ち家など財産がある
- 安定した収入がある
- 同じ都道府県内に住んでいる
こんな人が望ましいとされます。でも、だれでもこういう人に連帯保証人を頼めるわけではありませんよね。
たとえこういう肉親がいるとしても、家賃というのは安いものではありませんし、大きな責任を負うことになりますから、頼んでも連帯保証人になってもらえないケースもあります。
連帯保証人を用意できない人は、どうやって賃貸住宅を借りたらいいのか、困ってしまいますよね。
そこで近年、連帯保証人の代わりに、契約者の家賃の支払いを保証する「家賃保証会社」が登場しました。
賃貸物件を借りる人と、家賃保証会社の間でかわす契約を、賃貸借保証契約といいます。
賃貸契約の際に、保証料を支払って保証契約を結べば、保証人なしで、賃貸契約をすることも可能になります。
家賃が月収の3割以下の場合、会社勤めや公務員で、ある程度の勤続年数があれば、保証人なしでも審査に通る可能性が高いそうです。
契約者の条件によっては、保証会社の審査を通すために保証人が必要になることもあります。
入居申し込みと保証契約の申し込み
賃貸物件の契約の流れは、こんな感じです。
- 不動産の情報サイトなどで物件を探す
- 不動産会社に物件の見学を申し込む
- 物件を見学する
- 入居申し込み書を提出する
- 入居審査
- 審査に合格すれば賃貸契約をする
- 入居
上記の「4.入居申込書を提出する」と同時に、賃貸契約の保証会社への保証契約申込書も書いて提出します。
物件によって、家賃保証会社によって審査の内容や厳しさは違う
審査の基準は一律ではありません。
一箇所で断られても、他の物件で別の保証会社なら審査に通るということもあります。
保証契約申込書に記入すること
私が申し込みをした保証契約の申込書の内容を一例としてご紹介します。
申込者について
- 氏名
- 生年月日
- 住所
- 自宅の電話番号
- 携帯電話番号
- 職業
- 勤続年数
- 職場の住所
- 職場の電話番号
- 月収と年収
- 引っ越しの理由
一緒に住む人について
- 氏名
- 生年月日
- 住所
- 電話番号
- 職業
- 職場または学校名
- 職場または学校の電話番号
保証人をつける場合:保証人について
- 氏名
- 生年月日
- 住所
- 自宅の電話番号
- 携帯電話番号(あれば)
- 職業
- 勤続年数
- 職場の住所
- 職場の電話番号
- 月収と年収
保証人をつけない場合:緊急連絡先
本人に連絡が取れなくなった時に連絡できる人について書く必要があります。保証人ではないので、万一家賃が滞納された時に、緊急連絡先になった人に請求されることはありません。
- 氏名
- 性別
- 生年月日
- 続柄
- 住所
- 自宅の電話番号
- 携帯電話番号
保証契約の審査とは
保証契約申込書を提出すると、書類審査が行われます。
収入、職種、勤続年数、同居予定の家族についてなど、審査基準に照らして審査されます。
家賃に関しては、年収を12で割った月収の、3割以下が望ましいとされます。
書類審査の他に、電話による本人確認と審査があります。
保証人をつける場合、保証人にも電話がかかってくることがあります、と説明されました。「かかってくることがあります」だなんて、かかってこない確率の方が高そうな言い方ですが、実際は、かかってくると思っておいた方がいいです。
私の場合は、私本人の他に、保証人になってもらう父にも電話がかかってきました。
本人への電話確認の内容
早ければ申し込みをしたその日、または翌日には、保証会社から電話がかかってきます。
見たことがない電話番号だからと、無視してはいけません。
出られなかった時は、必ず、折り返しかけるようにしましょう。
電話確認の内容
会社によってちがいますが、私の場合を一例としてご紹介しますね。
まずは、本人確認のための質問があります。
生年月日を聞かれて答えました。
次に、引っ越しの理由を聞かれました。
引っ越しの理由
これがどうも重要な質問っぽいです。
- なぜ引っ越すのか。
- なぜ、ここへ引っ越すのか。
これについて、誰が聞いても納得がいくような答えを言えなくてはいけません。
一番いいのは、
「引っ越し先の近くに、自分(または家族)が、転勤(または就職)をします」
仕事の都合という理由です。これなら誰が聞いても納得ですよね。
「家族が入学予定の学校が近いから」
これもいいですね。合格です(←何様)
逆に、こういう理由ではかなり心配、というのをあげると、
「なんとなく…」
「今住んでる家では家族と仲が悪いから、どこでもいいから引っ越したい」
「好きな女の子(フラれたけど諦めきれない)が、その町に引っ越したことを突き止めたので」
「引っ越しの理由? えー、それはちょっと、言いたくないですぅ」
こういうのはまずいです。
トラブルがらみの引っ越し、引っ越した後のトラブルが予想できるようなことを、引っ越しの理由として言うと、審査に通る可能性が低くなってしまいます。
さて、引っ越しの理由について、審査にいい影響を与えそうな答え方の例と、悪い影響を与えそうな答え方の例を書きました。
ほかの条件と総合的に判断して、審査に合格するかどうかが決められるそうです。
仕事の内容
私の仕事が「個人事業主」ということで、内容がよくわからなかったせいかもしれませんが、これもわりと突っ込んで聞かれました。
主な取引先など、言えるようにしておいた方がいいかもしれません。
私の場合は、「引っ越し後は、個人事業主としてやっている仕事は副業として続けて、他にフルタイムの仕事を探す予定です」とつけたしました。
これが効いたのかどうかはわかりませんが、こう言った時は審査に通りました。
その他の質問
引っ越しの理由、仕事の内容の他には、申込書に書いてあったことの確認程度でした。
審査に落ちたら理由は教えてもらえる?
審査に落ちたとき、落ちた理由は教えてもらえないというのが基本です。
でも不動産屋のスタッフで、多くの契約の仲介をしてきた人なら、落ちた理由は経験からだいたいわかるようです。
続けて部屋探しを依頼するとしたら、審査に通るためのアドバイスをもらえるよう頼んでみるのもいいかもしれません。
ただし、人によっては、一度審査に落ちて弱気になっている人に、人気がなくて入居者がなかなか決まらない物件を押しつけようとしてくることもあります。
不動産屋のスタッフの人柄も見極めて、審査に落ちた後続けて世話になるかどうか決めたいものです。
保証人への電話確認の内容
保証人をつける場合は、保証人になる人へも、保証会社から電話がかかってきます。
あらかじめ、何という会社からいつごろ電話がかかってくるのか教えて、対応してもらえるよう頼んでおきましょう。
知らないところから電話がかかってきて、勧誘か押し売りだと思って怒って電話を切ってしまう、なんてことになると大変です。
名前や生年月日など本人確認と、たしかに保証人になる意思があるかどうかの確認です。
「保証人になるという意思がおありになるということで、お間違いないでしょうか」
などと尋ねられますので、その時に、
「はい、保証人になります」
とハッキリ言ってもらえるよう、頼んでおきましょう。
「いや実は保証人なんてなりたくないんですよ。どうしてもって頼まれてるんだけどね。どうでしょうねえ…ウチのムスメ、この先ずっと、家賃を支払っていけるとあなた思いますか?」
なんて保証会社の人に相談されてしまったりするようでは非常にマズイです。
審査結果の通知
これも早ければ電話の翌日に、審査結果が通知がきます。私の場合は、家賃保証会社からではなく不動産屋から、電話で知らせてもらいました。
審査に通れば、賃貸契約の手続きへと進みます。
賃貸契約の保証会社のポイント
- 保証会社は、連帯保証人に代わって家賃の支払いを保証してくれる。
- 入居申込と同時に保証会社に保証契約の申し込みをする。
- 書類審査の他に電話確認もある。
私は、母子家庭で、個人事業主で、去年の収入は低く、今も安定しているとはとてもいいがたい経済状況です。
部屋を借りたいけど、私なんかに部屋を貸してくれる人はいないだろうなと最初は思っていました。
でも行動してみるものですね。子どもと二人で暮らせる部屋を、私でも契約することができました。
部屋を借りる大変さがわかったので、家賃を滞納する、なんてことにならないよう、がんばって仕事をしていきたいです。